2012年2月アーカイブ

Q71  

はじめまして 
りんこさんの本に励まされ、泣いたり、わめいたりして過ごしています。
今はもう死んでしまいたいぐらい、どうしていいかわからず、
とうとうお邪魔してしまいました。息子は新6年生です。

3年生からS塾に通いましたが、なかなか成績が上がらず悩みに悩んだ末、
一年前に個別塾Tに転塾しました。
最初の面談では、3か月で偏差値を10上げますなんて言われ、
今のままではだめですと脅され、お子さんは個別向きですなんて言われ、
ついつい甘い言葉に、藁をもつかむ思いで転塾しました。
覚悟はしていましたが、コストがかかるかかる、
一年で高級車一台分くらい払いました。
が、3か月どころか一年たっても成績は変わらず、
というか落ちている気がするくらいです。

家族で話し合い、あと一年はまたS塾に戻ろうではないかということになり、
先日、再び入塾テストを受けました。
ところがこれが散々な結果で入塾基準点に達せず、
というか全く届かず途方にくれているところです。

クラスが上がらなくてもS塾にいたいという息子を泣く泣く転塾させたのに、
この一年はなんだったんだと涙が止まりません。
親の責任で息子を路頭に迷わせてしまいいたたまれません。
これで受験に失敗したらと思うとパニックになりそうです。
あと一年しかないのに受験を戦えるんでしょうか?

息子のためにできることはなんなのかわかりません。
主人は単身赴任で一年に2回ぐらいしか帰らず、
ほぼ母子家庭状態なので誰に相談することもできず、
息子をうまくサポートしてあげられず、もう気が変になりそうです。
息子を何とか志望校に入れてやりたい、もうそれだけです。
2月1日には受験会場を見に行きました。
来年のためにどうしても見に行きたいというので連れて行きました。
そんな様子を見ていると、何としても志望校にって思いますよね。ほんとつらいです。

(hiroままからコメント頂きました)

A71

hiroままちゃん、遅くなってごめんね。
受験時代に何が嫌って、そりゃもう、成績が上がんないことだわね~。
どの親も成績表見て一喜一憂、
テキストも飛べば、罵声も飛ぶっていうのが中受なんだよね~。

それでね、親が焦るんだよね。
「このままだと、ヤバイ!絶対に受からない!」って猛烈な焦りが出て来る。

そこで、親は次に何を思うかっていうと
「成績が上がらないのはこの塾のせいではないか?」って思い始める。
そうするとその塾に対する不信感で頭が一杯になっちゃって、
藁をもすがる思いでよその塾に転塾ってことも実際、多いんだよね。

転塾はね、相当の覚悟を持って臨んだ方がいいよ。
そうじゃないとね、塾ジプシーになっちゃう。

転塾するときは理由をキッチリすることが鉄則なのね。
どうしても、その先生の教え方だと理解できないとか、
クラスメートにとんでもない目に合っているとかの、
そこに居ると悪影響しかないと思える場合で、
かつ、新しいところに勝算がきちんと目に見える場合に限ると思う。

転塾先のリサーチ(その教室での実績であるとか、
室長の情熱であるとか考え方であるとか、実際の教え方とか、
ノートをどのように取るかなどの指導法とか、個別質問への解答方法とかね)は必須。

闇雲にこっちがダメだからこっちと思って動くのは危険なんだよ。

各塾によって、やり方も違うし、子どもは転校生と同じ境遇になるから、
そこの習慣に慣れるのも大変なの。だから、あまり転塾はしない方が得策ではある。
転塾を考えている母はここのところをよく考えて行動してね。

Hiroままちゃんの場合、悩んで、よく考えて踏み切ったんだから、
それはそれでよかったんだよ。
実際にやってみないと我が子に何が合うのかわからないから。
だから、今までのことを後悔はしない方がいいよ。時間の無駄になるからね。

成績が落ちて、モチベーションが下がる子が多い中、試験会場を見ると言って
実際に行くって行動力は大したもんだと思う。

まだ1年もあるんだから、慌てずにこれからのことを考えるべきだと思うよ。

何故、そこでは成績が上がらないのかの理由を
その個別塾の塾長と話し合いをして、その理由を具体化する。

それは同時に苦手ポイントの箇条書きにもなることだから、
ひとつひとつ、その対策を考える。

そこでは何故、成績が伸びなかったのかを子どもと一緒に考えてみる。

今ある選択肢を冷静に考える。

1. 個別塾に残る
2. Sに戻れるべく実力をつける
3. プロ家庭教師を考える
4. 他塾で中学受験をやっているところのリサーチをする

志望校との実際の偏差値の開きはどれくらいあるのかを冷静に見る。

どうしても私立であるという理由を明確に持つ。

こういったことを出来るだけ具体的に紙に書けるくらいに整理してみる。

そして、大事なのは受験をやる本人であるお子さんの気持ちね。

どうしても、その私立がいいのか?それは何故か?
公立ではダメなのか?
他の私立でいいと思うところはあるか?
どこで、受験勉強をしたいと思うか?

そういうことを真剣に聞いてあげた方がいいと思うよ~。

まずは、はっきりとした戦う動機を固めた方がいい。
入りたいのであれば、何が何でも頑張るという強い信念で
母子で頑張らなければならないのが中学受験。
そのためには何をしなければならないのかを母子でよく話し合うことだよね。

熱望校のために何をしなければならないのかを自分で納得した子は恐ろしく伸びる。

お父さんが海外なのは丁度いい!
(人が多いほど、余計な考え方が入って来て、
かえってぐっちゃぐちゃになっちゃうから)
お子さんとガッチリとスクラムを組むつもりで、
お子さんの意見も辛抱強く聞きながら、明確な意志を持つことが第一だよ。

ここが踏ん張り時だからがんばって乗り越えるんだぞー!



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Q70 

初めまして。突然のメール、失礼します。
娘の受験が終わり、二週間経ちました。
娘は第一志望校がダメだったショックも忘れたように
楽しく日々過ごしているようですが、私は気持ちが切り替えられず...。
一年生から通った塾ですが、娘の苦手分野を何度も相談しましたが、
個別対策はしてもらえず、不信感を募らせていました。
直前には塾には行かず、家庭教師をつけ、
本人もとても頑張りましたが、
算数の基本が全然入ってなかったことが判明してしまい...。
直前に算数を一からなんて無理ですよね。
無理だろうな、とは思っていましたが不合格通知はこたえました。
主人の家系は皆、娘の第一志望校出身で同じような年頃の親戚も、
その学校の小学校に通っています。娘だけがその学校に通えない...。
いえ、娘ヨリ私のプライドなのかもしれません。
志望校に入れてやれない母親、ダメな嫁。
娘は喉元すぎれば、で大学受験でも同じような状況になりそうなきがします。
娘に優しく接することができない。
気持ちのなかでは、第二志望校の学校行事にも参加したくない気持ちでいっぱいです。
こんな私でも、気持ちを切り替えることができるのでしょうか?

(ポケモンママからご質問いただきました)

A70 とりあえず、いっぱい泣くこと

ポケモンママちゃん、メールありがとね。
ポケモンママちゃんのように、立ち直れないとうずくまる母があまりに多いので、
その方たちのためにも、こちらで回答することをお許しください。

中学受験、想像を絶するきつさだったでしょう?
これはね、経験のない人にいくら言っても、わかってもらえないんだよね。

「死にたい」ってメールをくれる母も毎年、数多いんですが、
実際、何もしたくない、何も考えられないっていう状態の母は多いんだよね。

そういうときってね、なんか泣くタイミングを失っていることが
多いような気がするんだよね。

話は全然、違うんだけど、アタシが父を亡くしたときに泣けなくてね、
なんか完全に泣くタイミングを逃したんだけど、未だにきちんと泣けてないんだよね。
そうすると、思いがいつまでも残ってしまって、
自分は薄情なんじゃないか?とか、色々、頭を巡るんだけど、
どうにも死んだってことを受け止めていない自分もいるんだよね。
なんか、いつまでも鉛が心の中にある感じ。

多分、思うにタイミングを逸したんだと思う。
もう今更、何年も経ってからの大泣きは難しいんだよ。

人間は悲しいときには声をあげて泣いた方がいいし、
悔しいときは声を上げて「悔しい!」と言った方がいいし、
嬉しいときには嬉しさを思い切り表現した方が、
その後のためにとってもいいんじゃないかって思っているの。

子どもが一番辛いんだから、母である自分は気持ちを殺し、子どもに寄り添い、
子どもに未来を期待させるような言葉かけをしなければ!って
無理をしている母がいっぱいいるよね。

「前を向いて」とか「母はどこになろうとも子どもの進学先を祝福して」
っていうアドバイスで溢れると思うし、
実際、そうしようとしている母ばかりだと思うよ。

でもね、アタシは思う。
「そんなん、できねっつーの」

母が一番、悔しいんだよ。
アタシは子どもの比ではないと思うよ、その辛さ、切なさ、悲しさは。

色々考えて、考えて、この道を強いた母だからこそ、
いつまでも「これでよかったのかな?お願い、誰か、これでよかったって言って!」
って気持ちは消えないよ。

「きちんとした母」であろうとする気持ちと、
絶望の中にいる自分は一緒の人物だからさ、実際、立ち直るのは難しいんだよね。

一瞬にして立ち直る魔法があるわけはないんだけど、アタシはこう思う。

ちゃんと泣きな。

出来ればしゃくりあげる幼子のようになって、一回、ちゃんと泣きなね。

それは早いタイミングでやった方がいいよ。

こんなに努力したのに!とか、こんなに最後まで頑張ったのに!とか
アイツもコイツも不幸になれ!とか

そんなことを吐き出しながら、なんで自分がこんな目に?って、
ひとりのときに泣くんだよ。

それが出来たら、あったかい春が来るって。

まず泣くこと。きちんと泣くことは本当に大事なことなんだよ。

ポケモンママちゃんはダンナさまの親族が絡むから余計に辛さを背負うよね。

この棘はね、多分、子どもが大学生くらいになって自分の好きな道を目指して、
若さを謳歌しているんだなぁって思うまで抜けないと思う。

学歴ではなく、何処の学校かではなく、
ただこの日々をこの子なりに精一杯楽しんでいるんだなって
実感するまでは抜けないと思うよ~。
これは価値観を丸ごと変えるほど、大きなことだからね、
これこそ一朝一夕には難しい。

ただね、色んな人たちの話を聞いて来て思うのは、
人間って所属するところにはすごい愛着を感じる生き物だなぁって思う。

入学後、初の懇親会で「こんなところに来るはずじゃなかった!」と泣き崩れた女はね、石を投げれば栄光学園っていう血筋の家だったんだけど、
どういうわけかズカイに来たのよ。
でもね、あれほど嫌ったズカイを卒業するころには
「ズカイ、サイコー!」って言い放ったからね。

まあ、人間はこんなもん。
それでいいと思うよ~。

第2志望の行事に行けない!って思えば、行かなきゃいいじゃん(笑)
でも、春が来て、初夏が来てってなったら、確実に学校に行ってるから!

アタシが言いたいのは、その時々の自分の正直な気持ちに蓋をしないんだよってこと。

良い母であろうと思い続ける必要はないんだよ。
もう十分、良い母だとアタシは思うから。

だって、こんだけ悩んで、居たたまれずメールをくれてるじゃん?
それが良い母の何よりの証拠だよね。

お嬢さんが何事もなかったかのように振る舞うのは
母にとっては本当に助かることなんだよ。
お嬢さんのこころの中まではわからないけど、
ものすごく沈み込んで、うつ状態になる子もたくさんいるの。

その母たちの絶望感は言葉では表現できないんだよ。

解放感に満ち溢れている我が子を持てる母は幸せね。

さあ、母も泣くだけ泣いて、沈むだけ沈んだら、
あとは体が重いんだから浮上するしかないっしょ?

今までの拘束された毎日がなくなって、
こころにポッカリ穴が空く母、続出だろうけど、
それはそれでポッカリ空いててちょうだい。

春からは、毎日、忙しいわよ!
夕方6時半の電話に怯える日ももうすぐ、そこね。

それまでは、思い切り沈んでいてちょーだい。

無理に明るくなんて振る舞うなよ~!



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インフルへのお見舞いのお言葉を皆さま、ありがとうございます!
やっと治ったよ~!!(遅っ)

やはりインフルは初期消火が最も重要で、
タイミングを逃すと治りが悪いことに気が付いた。
皆さまも急に高熱が出たら、例え誰も病院に連れて行ってくれなかろうと、
這ってでも行くと治りが早いよ~!

ところで、すごい数のメールを頂いておりますのに、こんな状態で
ご無礼しておりまして申し訳ない!

今、思うのは受験って非情だなぁってことで、
同じ学校を受けているにもかかわらず、
片方は嫌々の合格、片方はそこしか考えられない程の熱望校なのに扉は開かずという、
偶然、受験校が同じになってしまったというだけの母たちのメールの数々なんだよね。

日頃、アタシが口を酸っぱくして言っているのに
「なんで、よりによって一回も行ったことがない学校に!?何故、ここに!?」
と涙ながらにメールをくださる母の多いこと、多いこと。
これからの母は「まさか」を真剣に考えて、学校訪問するんだよ。

一方で、同じ学校なのに「小1のときから、そこしか考えられなかったのに!」
と涙を溢れさせている母たちも多いよね~。

行きたくない子が受かって、行きたい子が行けないなら、代わってやれよ!
とも思わないでもないけど「そこにしか入らなかった」という母の涙声もよくわかるし、
本当に非情だなぁって言葉しかないよね。

さて、今日はね、大事な話。

受験結果、もうわかっているよね?
制服採寸も終わっているよね?

凹んでいる母ばかりなので、傷口に塩を塗り込むようで悪いんだけど、
大事なことだから、大きな世話だけど、敢えて言わせてね。

報告、済んでる?

アタシにじゃないよ。
リアルにお世話になった人たちは少なからずいるんじゃない?

学校の担任の先生、塾の先生、講師の皆さん、受付の姉ちゃん、親戚のおばちゃん、
愚痴を聞いてくれた友人、いろんな人に支えられて、ここまで乗り切ってきたんじゃないのかな?

「学校担任になんか世話になってない!」なんて言うのは間違いだよ。
少なくとも、受験期間中、お休みを頂き、気を揉ませてご迷惑をおかけしたじゃん?

結果が思わしくなかったからこそ、御礼を言うべきだとアタシは思うけど、どうだろう?
出来れば、お子さんと一緒に御礼を言うべきだよね。
これが受験の締めくくりでもあるからだよ。

それはね、誰のためと言うならば、あなたのお子さんのためなんだと思うの。

結果が非情であればあるほど、こころにガムテープを貼りめぐらして、
人目にこころの中を覗かれないようにしたい気持ちは誰しもあると思うけれども、
それとこれとは別問題。

きちんと、結果は結果として見つめて、言うべき言葉を言わなければならないんだよ。
今を逃したら、ダメね。3月までがリミットだよ。
4月じゃ、もうタイミングが遅すぎるから。

「おかげ様でA中学に入学することになりました。
色々とご配慮いただきまして本当にありがとうございます」
くらいはきちんと言わないとね。

子どもにもお世話になった方への御礼の言葉と
これからの抱負を語らせるべきだとアタシは思っているんだ。
それがね、母子でがんばって来た月日に対する仁義だとも思うから。

中受は人生の通過点にしか過ぎないけど、節目であることには変わりないと思う。

節目を大事にすることが、これからの本当に難しくなってしまう
干支2巡目の子育てに向かう、大事な一歩になるんだよ。
なぁなぁで通過したらダメだよ。

もうひとつね、家族でやった方がいい儀式があるから、参考までに書くね。

「これが中学受験ザマス」に書いたけど、
全落ちして後がない「まさか校」受験中の娘を校内に残して
(そこに居たたまれなかったからだよ)、
夫婦でスタバに行っていた人がいるんだけど、
妻が夫に
「こんなになっちゃうなんて、受験させなければよかった」と泣くの。
すると夫が「受験させてよかったじゃないか?無駄なことはひとつもない。
本当に(君に)感謝してるよ」って言うのね。
全落ち中だし、まだ合格かどうかもわかっていない段階なんだよね。

妻は「この人と結婚して良かった」って心底、思ったそうで、
アタシは今もこの話を思い出す度に、受験って家族愛を深めるか、
崩壊するかのどちらか二択になってしまうという、
すごい大きな問題を孕んでいると思えてしまって
「いい受験」にするのも、そうでなくなるのも、夫婦の気持ちひとつだよなぁって、よく考える。

このご夫婦もお子さん含めてだけど、すごく「いい受験」したんだなってホントにそう思う。

昔「合否なんて、グリコのおまけ程度のもの」と言い切った女がいるんだけど、
そのとおりだよなぁってアタシも思うんだよね。

ダンナさまが言わないタイプなら
「受験料払ってくれてありがとう」とか
「受験期間中は協力してくれてありがとう」ってこっちから言った方がいいよ。
それが夫婦のこれからの絆を深めることになるから。

儀式っていうのはね、その家庭、その家庭で違うけど、
こういうようにね「家族で頑張って来たなぁ」って、
出来れば口に出して言えると、結果に限らず、すごい「いい受験」になるよね。

これには照れもあるし、結果が思うようにいかなかったら、
直後は癒えない気持ちを抱えて、とても言えないって面もあるとは思うけど、
騙されたと思って、やってみ。

中受の本当の意味がわかると思うし、何よりね、我が子が愛しくなる。
他人への仁義を切ると同時に、受験の総締めくくりとして、一回
しみじみと家族で話をするのもいいもんだよ。

子どもがどれだけ成長しているのかが、よくわかるからね。
それを見逃さないようにするんだよ。
ウチの子は「こんなに成長してた!」ってことがあったら、コメント頂戴ね。
文章にすると忘れないから、余計、記憶に残ると思う。

さあ、まだ仁義を切っていないあなた。
やることはやろうね。


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皆さま、お元気ですか?

私事ですがインフルA型に記憶がないくらい久しぶりに罹患しまして、
ずっと死んでおりました。
体温計がもうすぐ40度を示すのには、
子どもので慣れて来た身とは言え「ひょえ~!」な感じ。

中々、すっきり感が出ませんが、
インフルを押しても受験会場に行く親子連れの話を聞くにつれ
「凄まじい頑張り」だよなぁって実感しました。

さて、中学受験、全国的に結果が出揃った時期になりましたね。
合格か不合格の二択しかないので、悲喜こもごもだと思いますが、
結果を受けて母たち、少しは落ち着かれた頃でしょうか?

中学受験は受験の中でも小学校・幼稚園受験と同じくらいか、
それ以上にもやもや感が残るもので、
万々歳だとこころからスッキリしている人は少数派なんですよね。

第一志望校合格ですら、隣の子がそこの偏差値よりも上位校に受かったと聞くや、
急に我が子の学校が色褪せて見えたりするっていうことも当たり前に起こる現象で、
中学受験って、それだけ奥深いというか、
ドロドロした要素を持っているものですよね。

今の時期、母たちは子どもたちが「普通の小学生」に瞬間で戻ったことに対して、
戸惑いを感じ、自分だけが未来に進めない苛立ちを感じ、
狭量な我が身を呪うようなところが出る頃ですよね~。

まあ、子どもと違って年だけは食ってますから、
そんなにホイホイ、次のステージに瞬間移動はできません。

よくね~、結果報告というか、近況報告とかをくださる方々が書いてくれるんですが、
内容がこんな感じです。

「気持ちを切り替えて、子どもの明日に向かって、自分も頑張る」とかね
「中学ではリベンジをしたい」
「女優になって、子どもにだけは笑顔を向けないと・・・」
「子どもの進学先を祝福できるよう頑張ります」
っていうような決意表明を書いてくれるんです。

それ自体は全然OKなんですが、
アタシはさ、評論家でもアドバイザーでもないんで、
こういうメールをもらっちゃうと心配なんだよね。
なんか妹たちが精一杯、無理をして、
世間様が言う「正しい道」に頑張って行こうってする姿が傷口を広げているようでね、
その文章の行間から血が滲んでいるみたいに感じる。

母たち、一歩も外に出られない気持ちになっている母たち。
無理にこころの整理をつけようとしないんだよ。

いろんな母たちのこころの葛藤を教えてもらうんだけどさ、
受験の総括はね、そんな短時間じゃ出ないのよ。
1年経っても「やっと最近、笑えるように」とか
「これでよかったんだって納得しようと思う自分がいる」とか、
そんな母がゴロゴロいるんだよ。

アタシは時間がかかるのが普通でしょう?って思うし、
10年は引っ張って当たり前の世界だと思うんだよね。

癒す方法は「時間薬」しかないんだけど、
無理に気持ちをどうのこうのと持って行こうとすると、こころが悲鳴をあげるから。

頑張ったじゃん。
アタシは頑張ったよ。
でも、ダメだった。
報われなかった。

こういう思いこそ、大事にしなよ。

惚れた男に振られた痛みは生涯抱える。
痛みは下手すると一生消えない。
何かあるごとに傷口がうずくよ。

でもね、惚れた男がいてよかったじゃん。
嫉妬も羨望も妬みもひがみも、いろんな気持ちを交錯させて、
それでもその男を目指せたってことは、幸せなんだよ。
人生は惚れないより、惚れた方が充実するんだよ。

でもね、今は悲しみのど真ん中にいなよ。
無理に這い上がって来ちゃダメだよ。

「アンタなんか、何やってもダメなんだよ!」って
我が子に叫んだ母が後悔を綴った文章をくれたけど、いいのよ、それで。
悔しかったんでしょ?
それを当の本人にぶつけちゃったんでしょ?

そりゃ、先生方から言わせれば最低な母だけどさ、
そんなことで親子関係は崩れないから、心配しないの。
親子はね、もっと本音で生きていいのよ。

ずっとずっと死んだようになってていいから。

やがてね、どの母も中学生の母になる。
すると、今度は怒涛のごとく悩みが押し寄せて、
中受の痛みなんか、忘れちゃうくらいの新たなる痛みに襲われるわけ。

痛みは増える一方なんだよね。
それでいいの。

死んだようになっている母。
ひとつだけ。
去年も書いたけど、自分にご褒美を何かひとつでいいからあげてね。
きっとだよ。
まずはそれから。

さあ、アタシも寝床からそろそろ起き出さないとね。

お疲れさま、中学受験終了母たち。



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受験が続いている母たち、疲労困憊なことと思います。

なんとアタシはよりによって予防接種も加湿器も万全だったのに、
インフルA型に感染して死んでおりましたが、応援魂は消えていませんよー!

子どもが急に38度台の熱を出したら、医者に行って吸入薬を貰うとかなり楽になるから、
そういう気配が万が一にもある人は即行、行くんだよ!
ちなみにアタシは医者に連れてってくれる人がおらず、
自力で行けるようになるまでタイムラグがあったので治りが遅いです。

さて、4日。
ここまでは普通にスケジュールに組み込まれている受験の方が多いでしょうから、
今頃、疲れて声も出ないと思うけど、
是非、是非、美味しい夕飯を買って、デザートも買って、
ゆっくりのんびりするんだよ。

問題は5日、6日、7日と長期戦を予想していなかった母。
そう、あなたよ。その心労たるや、今まで生きていた中でも
堂々のトップ1に輝くほどのものじゃないかなぁって思っています。

でも、まさか諦めていないよね?
受験は諦めたら、その瞬間に終わるよ。

きっと何日も眠れてないと思うけど、人間、そこそこ眠らなくても死にゃしない!

受験本番って模試と違って、独特の空気感があって、
実際に経験しないとわからないものなんだけど、
その威圧感に本来の実力を発揮出来なかったって子が少なからずいる。

じゃあ、その子はどうすればいいのかってことだけど、幸いなことにこの4日間で慣れたと思う。
これからよ!実力を発揮するのは!

5日、6日、7日校とまだまだ「ここ、いいねぇ!」と世間から羨ましがられる学校もいっぱいあるし、
プロの方々から「ここ、いいねぇ!」といわゆる下位校なんだけど、
一目置かれている学校も沢山ある。

さあ、泣くのは、もう少し先ね!

受験が長引いた人には神様から必ず大きな贈り物があるんだよ。
我が子が成長する瞬間を目に焼き付けるべく、まっすぐに前を見るんだよ。

さあ、これからは気合いの勝負。
受かる!と強く思った子が受かる。
母は今までのものは小手慣らしと考えて「明日からが本番よ!」って思いで、
笑顔で送り出してあげるんだよ。

この1週間、母は持てる限りの女優魂でね。

泣いてる暇はないわよ!
買って来た美味しいものを食べたら、受験票と上履きと筆記用具とお財布を確認してね。

ほら、行くわよ、元気玉~~~!!!
☆d(o⌒∇⌒o)b ★★ d(o⌒∇⌒o)b☆○○○○~~~☆




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オバケット

プロフィール

りんこ

鳥居りんこ・・・1962年生まれ。エッセイスト。
ひょんなことから自前のHPに我が子の中学受験体験談を連載。
後に「偏差値30からの中学受験合格記」として学研より出版。
その他著作として「ノープロブレム答えのない子育て」 「本当に聞きたかったQ&A ぶっちゃけどうよ!?」など。
湘南の漁村に住んでいる。出来の悪い子どもの話と夫婦仲がよろしくない話は三度の飯より好きかも。

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