大きな屋敷に嫁いだ女(嫁ぎ~のになって四半世紀だが)の愚痴を聞いていた。
愚痴の内容はお姑なんだが、このお姑、園芸が好きなんだな。
ハンパなく広い家に、これまたハンパない数の植木鉢があるらしい。
お姑がピンコシャンコしている内は「素敵なご趣味」ってことで
その膨大な数の植木鉢に何の問題もなかったそうな。
しかしである。
気丈なお姑も寄る年波には勝てず、園芸品の面倒をみるどころか
我が身の面倒もみれない空気になっているらしい。
それでも口だけは達者なので、
家族の者に(つまり=嫁ってことだね)命令するらしい。
「植木鉢の面倒をみろ!」
しかし、時は既に遅しで大半が枯れ果てた状態になってしまったそうで、
枯れ花を見たダンナ(嫁の夫、姑の長男)がキレて
「そんなもんは捨てちまえ!」ってことを家族の者に
(つまり=嫁ってことだね)命令するらしい。
嫁は「面倒をみろ!」「捨てちまえ!」の狭間に入り、
いつものことながら大いに困ったそうな。
で、枯れた物は捨てる。残った物は面倒をみるっていう
ちょっと見、ナイスな結論が出たんだが、
哀しいことに、それの選別から廃棄から水やりから、剪定から、
すべての面倒な作業が嫁の手に一任されちまったんだそうな。
「りんこー!あたしゃ、ヘルニア持ちなんだよ!(号泣)」
という昭和の嫁の悲痛な叫びを聞いていたわけだ。
そういう前振りがあったわけだが、あたしゃ、今日、実家に行って来た。
ここにも足腰が立たないお婆さん(実母)がいるんだが、
これがまた植木鉢好きなのだ。
友人の家と違ってお屋敷でもなんでもないのだが、
それでもなんでこんなに一杯あるんだ!?ってくらい植木鉢がある。
お婆さんは命令する。
「ホースで庭に水を撒け!」
ええーーーー!?この寒空にかいっ!?
「柘植の木に絡まっているつるを切って来い!」
ええーーーー!?めんどくさっ。絡ませとけよ!
「植木鉢の植物に水をあげろ!」
ええーーーー!?あんなに一杯あんのに!?一鉢ずつやるんかい!?
「それが終わったら、2階のベランダの植木鉢にもやって来い!
車庫にもあるから忘れないように!」
ええーーーー!?雨が降るまでほっとけよっ!
と思いつつも、アタシが渋ると自力でやれる!と頑張ろうとするので、
余計に面倒なことになると思い、閉口してるんだが仕方なくやり出す。
これだけで半日つぶれるような気持ちがする。
しかし、お婆さん(実母)に嫌々やっているのが見抜かれるので
「口の聞けない植物に対する思いやりがない」と怒られる。
アタシ的には昭和天皇方式(アタシの解釈では自然のままほかっておく)で上等!
って思うのであるが、そうはいかないらしいのだ。
かくて、アタシは膨大な数の植木鉢と格闘する。
あー、お婆さんって断捨離とは対極にいるんだな~(ため息)。
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